フラットベンチVer2の作成(インクライン対応)
こんにちは。おみけんです。
最近涼しくなってきて、DIY、スポーツにもってこいの季節になりましたね。かく言う私も最近は登山にはまっておりまして、中国地方最高峰の大山(「だいせん」と読みます)に登ったりしています(今年だけで3回登りました)。
春から始めたダイエットで普段から結構運動しているつもりですが、登山となるとなかなかハード。大山では900m程度を一気に上り下りするので、筋肉痛がヤバい。一週間は運動する気が起きなくなります。
さて、基礎代謝を高めるためにダンベルとベンチを使った筋トレも行っているのですが、だんだん慣れてくるといろんな種目にチャレンジしたくなるものです。
で、インクラインに対応したベンチがあるとバリエーションが増えるということを知ったので、フラットベンチを改造することにしました。
インクラインとは
インクライン(incline )とは傾斜の意味ですね。
トレーニング用のベンチには背もたれの角度を設定できるものがあります。
「インクラインベンチ」「DIY」で検索すると、いくつか事例が見つかります。中には何段階か角度を調整できる本格的なものもありますが、最初に作ったフラットベンチの座面だけは流用したいと考えています。
そんなに高いものじゃないから買ったらどうだ?という疑問もありますが、いいんです。DIYというのはそういうものです。
構想
改造するにあたって、構想を練ってみます。
・最初に作ったフラットベンチはちゃんと塗装もしたので出来れば流用したい。
・複雑な機構(変形など)だと、強度が心配。
・出来るだけシンプルな形にしたい。角度も45度あればいいかな。
という訳で、下のような設計をしてみました。
脚の部分にV字の形状を作ってひっくり返して使うという大胆な?計画。
設計にはこちらのソフトを使用しています。30日間無料。
シンプルだけど治具が必要
見た目は非常にシンプルで変形もしませんが、45度の角度切りに加えて、22.5度の角度切りが必要になってきます。
こういう構造の設計はCADを使わないと難しいです。材料の長さとか計算するだけでも大変そうです。caDIY3Dを使えば現物合わせの間隔で設計できるので後はCADが導き出した長さを信じて(大袈裟)加工するだけです。
45度の角度切り治具は作ってあったので、22.5度の角度切り治具を作りました。
22.5度の角度切りを行って向い合せることで、45度の角度が出せます。幅もぴったり。
これで、90度、22.5度、45度の角度切り治具がそろいました。90度以外は両面(裏でも表でも)使えるような形にしてあります。
脚部分を作成
角度切り治具を駆使して、材料を木取り。
結構綺麗な切断面。
中央のy字の部分は強度を出すために大入れ加工(でいいのかな?)を施します。1㎝程度の深さの溝を掘ります。
ポケットホール加工などを使ってY字部分を組み立て。
斜めにカットした木口を合わせて組み立てるのは、クランプなどでの固定がしずらいのでずれない様にビス止めするのは一苦労。
補強用に2x4材を1本、貫に使います。
Y字部分をはめ込むために切り欠きを掘ります。切り欠きも45度で掘らないといけないので、治具を使って加工します。
脚の部材に貫をはめるとこんな感じになります。
これで強度アップ!
Ver2完成!
初号機の座面を移植して、Ver2完成!
ほぼ設計通りの仕上がりとなりました!設計図通りとは言え、木材は捻じれたり反ったりしているので、形になるようにクランプで締めあげて矯正しながらなんとか組み立て。
角度切りも多用して、結構複雑な形になりましたね。
使ってみると...
さっそく使ってみるといくつか問題点が...。
ひっくり返すのが大変
変形とかしないでひっくり返すだけで、フラットベンチとインクライン形状へ切り替えられて便利!と思っていたのですが、2x4材で組んだベンチは結構、重たくてひっくり返すのも一苦労。
V字部分が浅すぎる
V字部分にまたがってトレーニングを行うのですが、V字部分が浅すぎて背中を全然支えきれません。これは全くの失敗。
さて、せっかく角度切りとか駆使して苦労して作ったベンチ。
何とか改造して上手く使えないものでしょうか?
次回につづく。
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