【安全】トリマーテーブルのフェザーボードを作成【第一】
今回は先日作ったトリマーテーブルをより安全に使うためのフェザーボードを作ってみようと思います。
あ、それと結果的にですが、トリマーテーブルのフェンスの改良も行っています。
Making a feather board for the trimmer table(トリマーテーブルのフェザーボードを作成)
フェザーボードとは
フェザーボードというものは冒頭の写真にもあるのですが、くし状に加工した斜めの木材やプラスチックの治具のことです。
これを何に使うかというと、テーブルソーやトリマーテーブルのようにフェンスを基準として刃物に対して材料を送りだして加工する機械で、フェンスに材料を押し付けるのに使います。
これが無いと、材料がフェンスから離れないように、且つ、材料を送り出してやらないといけません。フェザーボードがあることによって、フェンスに押し付ける役目はフェザーボードに任して、材料を送り出すことに集中できます。
あと、細い材料を加工する場合にもフェザーボードで押し付けたほうが刃物の近くを手が通過しないので安全ですね。
まあ、自分で作らなくても売ってはいるのですが、1x4材で作ってみることにします。
フェザーボードの仕組み
仕組みというほどのことは無いのですが、実際に使ってみるとわかりますが、材料は一方向にしか進みません。くしの流れ方向には入っていきますが、逆方向には進まないようになっています。
SPF 1x4材でフェザーボードを作る
テーブルソーがあればフェザーボードを作ることも可能です。バンドソーで作る人もいますね。
基本的には等間隔に切れ込みを入れていけばいいのですが、等間隔というのが案外難しい。厳密に等間隔で無いと使えないか?というとそうでもないのですが、見た目がよろしくないですよね。
あられ組みの時のようにガイドを一つ作って、切ってははめてを繰り返せば良さそうですが、治具を作るために治具を作るのも手間がかかりますよね。
端材を斜めにカット
ということで、ローテクですが、動画でも紹介した、ちょっと手抜きな方法を。
まずはSPF材を斜めにカットします。私は30度にカットしました。
ひたすら切れ込みを入れる
あとはひたすら切れ込みをいれてやるのですが、目分量で等間隔というのは難しいです。そこで、カットする木材の根元に定規を置いて、カットするたびに4mmずらしてカットしていきました。カットする量(送り)については目分量です。
まあ、だいたい揃います。
固定するために薄板を貼り付ける
テーブルにはクランプ等で固定すればいいので、テーブルの端まで届く薄板に作ったフェザーボードを固定します。簡単ですね!
早速、試運転!
これで安全に作業できる!とウキウキで試運転。
しかし問題発生...
材料を送っていくと、フェザーボードによって押し付けられた材料が集塵穴の端に引っかかってしまいました😥
これでは安全どころかかえって危険
フェンス側を改良
そもそも、今回の場合は溝を切る加工なので、集塵穴自体は塞いでしまってもかまいません。とはいえ、フェンスを使った加工は溝加工だけではありません。
そこで、
適当に切ったヒノキの端材にボルト穴を開けただけですが、隙間が稼働するフェンスに改造しました。
あられ組み治具を固定するために長孔を開けておいたのですが、その長孔を使ってフェンスの隙間が調整できるように改良。あられ組み治具と同じように蝶ネジで固定します。ヒノキ板はMDF板よりも滑りが良くていい感じです。
テストしてみたところいい感じで加工することが出来ました。
引っかかりもないし、フェザーボードでしっかりとフェンスに押し付けることもできています。(隙間をちょっと開けてあるのはちょっとでも集塵する為。)
これで安全に作業できそうですね!
今回は安全のための治具づくりと、必要に迫られて行ったフェンスの改造ですが、より使いやすいシステムになってきたと思います。
もう一つ考えているアイデアはあるのですが、それはまた次回。
トリマーテーブルの作成記事と、あられ組み治具の記事はこちらです。