おみけん@caDIY3Dのモノ作り

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おみけん@caDIY3DがDIYした作品(木工やレザークラフト)の記録と3DCADソフトcaDIY3Dの機能紹介など。

【必要に】自作テーブルソーを修理【迫られて】

機械というものはある日突然動かなくなるもので...。

 

「昨日までは普通に動いていたのに!」

「どこも触っていないのに!」

 

と言ったところで治るわけではありません。

 

今まで便利に使ってきていた自作テーブルソーが、突然動かなくなりました...。

(´;ω;`)ウゥゥ

最初はコンセントでも抜けたかな?っと軽く考えていたのですが、何をどうしても動かない。

調べてみたら自作したのが2009年の3月頃。12年は稼働していたことになります。

そりゃ、壊れてもおかしくないわなぁ。

 

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自作テーブルソーに使っていた丸ノコ(アースマン165mm)

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ひとまず修理を試みる

スイッチを入れてもうんともすんとも言わなくなった丸ノコ。多分、電気関係だと当たりをつけて、テーブルから取り外して分解してみます。

12年も使うと恐ろしいもので、ちょっとした隙間からおが屑が侵入していたらしく、グリップの中はおが屑でギッシリと埋まっていました。あぁ恐ろしい。

トリガースイッチの中にまでおが屑が侵入していたようで、スイッチ自体も(引いた状態で固定していましたが)動かなくなっていました。

掃除すれば動くかなぁっと淡い期待をもっていたのですが、いくら掃除しても動く気配なし。

ツイッターでも「ダメもとで徹底分解して掃除したらどうか?」とアドバイスをもらったので、試みるも状況は改善せず...。

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徹底分解

 

丸ノコ換装を決断!

とは言え、テーブルソーが無いDIYライフなんて、もう想像できません。以前から丸ノコを換装しようと思っていたので、これを機に取り組んでみたいと思います。

12年もの間、煙を吐きながらも頑張ってくれたアースマンの165㎜の丸ノコ。

ありがとう!

 

以前から(10年以上前から)いつかやろうと思っていて190㎜の丸ノコは準備していました。(オイ)

オークションで入手したレクソンの丸ノコ。ずっとほこりをかぶって眠ってました。

ひとまず、テーブルに固定できるか確認したところ、特に加工も無く固定できそう。そもそも165㎜の丸ノコとベースのサイズは同じみたいです。

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190㎜の丸ノコを取り付けてみる

違いと言えば、重さと、モータ部分の大きさ。

(もちろん、全体的には大きくなっていのですが)

では、早速換装作業を始めます。

 

まずは、安全カバーを外します

ここからの作業は自己責任です。

丸ノコに必ずついている安全カバー。手持ちで使う場合には安全上あった方が良いのですが、テーブルソーとして固定して使う場合は、刃の出代を調整するのにちょっと邪魔だったりします(天板に引っかかって上手く上下できない)。

なので、安全カバーを外してしまいます。

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安全カバーを外す

チップソーを外して、真ん中の金具(ビス3本で止まっている)を外すと安全カバーが中心から外れます。あとは引っ張っているスプリングを外せば簡単に取り去ることが出来ます。

 

ブレーキ回路を生かして外部スイッチ制御

次に外部スイッチでの制御が出来るようにトリガースイッチ部分を加工します。

単純にコンセントにスイッチを付けてON-OFFした場合、ブレーキ回路が機能せず、鋸刃は慣性に任せて回り続ける為、完全停止までに時間が掛かってしまいます。ブレーキ回路を有効にするためには、ブレーキ回路と外部スイッチを繋ぐ必要があります。

 

で、今回の丸ノコのハンドル部分を分解すると以下の写真のようになっています。

全部黒い線なのでわかりにくいですが、トリガースイッチに3つの端子があって、ブレーキ回路につながっているのは1番の端子になります。

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トリガースイッチの構造

 

図にするとこんな感じ。

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もともとの回路

で、外部スイッチを接続すると、こんな感じの回路図になります。

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外部スイッチ回路図

今回はブレーキ回路につながる線に、外部スイッチの線を分岐する感じにしました。

下の写真の赤いコネクタと赤い線がブレーキ回路につながる線から分岐した線になります。

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分岐コネクタ接続

ブレーキ回路のテスト

外部スイッチと丸のこは、最終的には三極のカプラーを使って繋ぎますが、その前に回路に問題ないか、直接つないでテストしてみました。

(爆音注意!)

youtu.be

 

上手く動作しているようです。ブレーキ回路が無いと停止までに40~50秒程度かかってしまいます(計ってないけどね。感覚的にはそれくらい)。

 

電気的な接続が上手くいけば後はテーブルに組み込むだけですね!

 

モータハウジングの干渉を調整

冒頭にも書きましたが、丸ノコ換装によってモーター部分が以前よりも大きくなっています。取付の機構に関しては大きな変更なく出来たのですが、モータハウジングと天板とが干渉して刃の出代が犠牲になっていました。

そこで、モーターハウジングが当たる部分をトリマーを使って削ることにしました。

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干渉部分を切削

これでいっぱいいっぱいまで刃を出すことが出来ます。

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出代を測定

丸ノコのブレードもHiKOKIのブレードに新調しました。

 測ってみると、だいたい54㎜程度は刃を出すことが出来ます。以前の丸ノコだと40㎜がいっぱいいっぱいだったので、2x4材を切るのがやっと。クロスカットスレッドを使った場合、一発で切ることが出来ませんでしたが、今回の丸ノコなら大丈夫。

この10mmの切断厚さアップは大きい。

治具などを作る際にも自由度が増しますね。

 

集塵の箱などを移動

モーターハウジングの大きさは、集塵用の箱にも影響していて、以前の位置では収まってくれません。少し移動して、収まるようにしました。作り直しも考えていたので移動で済んだのは幸い。

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換装完了!

最後は、三極のカプラーを取り付けて、換装完了です!

 

換装完了!

換装作業自体は半日程度で終わりました。

いつかはやろうやろうと思いながら10年。

やってみたら思いのほかあっさりと換装することができました。これで2x4材もサクッと切断することが出来ます。

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2x4材も余裕で切れます

切断面もきれいで音も静かです。唯一の難点と言えば、丸ノコが重たくなったので必然的に天板も重たくなって、開け閉めするのが一苦労。まあ、持ち上がらないほどではないですけどね。ちょっと力が要ります。

 

故障がきっかけではありましたが、無事にアップグレードすることが出来て満足です。これからの沢山の作品作りで活躍してくれることでしょう!

 

 ちゃんとしたテーブルソーを買うことも頭をよぎりましたけどね(笑)

 

 

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