【あると】マーキングゲージを作る【便利】
こんにちは。おみけんです。
今回はあると便利な マーキングゲージを作ってみたいと思います。
木工で何か作る際に意外と時間が掛かるのが罫書きを行うこと。同じ位置に印をつけるだけでも、定規をあてがい、寸法を測って、ずれないように慎重に印をつけないといけません。
そんな時に、便利に使えるのがマーキングゲージ。
Youtubeでも沢山の作例があるのですが、今回はそんなマーキングゲージのメイキング動画を撮ってみました!
メイキング動画はこちら
動画は12分30秒ほどあるので、お時間が無い方は以下のダイジェストをご覧ください。
まずは木取りから
材料はヒノキKD材を使用します。厚さ12㎜、幅は100㎜の板です。
カットの長さは101㎜。直尺の幅が25㎜で、位置決めに使用する黒いL型定規の幅が38㎜なので38+25+38=101㎜に決めました。
切り出した板を中央でカット。およそ50mmの幅になります。
加工開始!溝を掘る
カットした板に直尺がきっちりとはまる溝を掘っていきます。考え方としては、板がはまるガイドを作って、その間に直尺を置き、直尺に貼り付けたサンドペーパーで削っていくことになります。
細い角材を両面テープで合板に貼り付け。こんな感じで材料を挟みます。角材は、端材があったので使いましたが、まっすぐなものであれば何でもいいです。
ガイドの角材を1本貼り付けたら、もう一本を貼る前に直尺を固定します。
直尺が中央に来るように位置決めするのですが、ガイドと直尺がきっちり平行になるように、L字の定規を当てて位置決めしました。平行になっていないと溝が広がってしまい、直角も取れないし、がたつきが出来てしまいます。
もう一本の角材を貼り付けます。
直尺を取り除いた際に位置がわかるように印をつけます。
いい感じの溝が出来るまで削ります。
きっちり直尺と同じ幅の溝が掘れました。
続いて反対側の材料にも少し細い溝を掘ります。
細い溝にはアルミ板を貼り付ける形になります。
直尺の幅に印をつけてあるので、その中央に貼り付けます。
なぜ、溝を細くするかというと、同じ幅だと直尺の出し入れの際に、貼り付けたアルミ板を剥がさないように気を付けないといけません。なのでアルミ板と直尺が干渉しないようにと溝を細くしてみました。
こちらの溝はアルミ板が入ればいいので、浅い溝でOKです。
こんな感じ。0.2~0.3㎜くらい。
爪付きナットの穴加工
爪付きナットを取り付ける穴を加工します。
最初に下穴ビットで穴を開けておいて、表側からφ6.5で途中まで穴を開けます。
内側からはφ7.5(φ8でもOK)で穴を開けます。
続いて爪の部分を埋め込みたいので、太いビットで少し座ぐります。
太いビットを使うので、バイスで固定。
こんな感じで座ぐりました。
爪付きナットを取り付け
爪付きナットを取り付けていきます。
爪付きナットは万力で挟んで埋め込んでいきます。
ワッシャーを挟ん締めることで、深く埋め込んでいきます。
いい感じに埋め込み出来ました。
アルミ板を貼り付け
続いてアルミ板を貼っていきます。ダイソーで買ってきました。粘着テープ付き。本当はブリキ板とかの方がいいかな?っと思っていましたが、アルミ板でも大丈夫でしょう。
ボルトと直尺の間くるようにアルミ板を挟みます。
なぜ、アルミ板を挟むかというと、ボルトを直接直尺に当てて固定するとボルトを締める際の回転が直尺に影響し、決めた位置がずれることがあるからです。
なので間にアルミ板を置いて、回転を伝えないようにします。
板を結合
ボンドで接着し、しばし放置。
念のため、四隅をビスで固定します。
仕上げに研磨
ほぼ完成ですね。
動きもスムーズで、しっかりと固定できています。
仕上げに手押しカンナを使って合わせ部分の段差をとっていきます。
木口はサンドペーパーで仕上げます。
最後にワックスで塗装
あんまり変わりないけど...
完成
完成です!
誰でも同じように作れるかというと、結構、機械を使って作っているので、同じようにというのは難しいかもしれませんが、自分なりに気を付けたポイントなどは紹介できたと思います。