【Tips】caDIY3D-Xの知られざる(?)ピクチャオブジェクトの使い方
こんにちは。
今回はピクチャオブジェクトについて紹介したいと思います。
3DCADというジャンルのソフトで最も簡単な部類(だと思います)のcaDIY3D-Xですが、意外といろいろな機能が眠っています。
その中でも面白い機能の一つがピクチャオブジェクトです。
- ピクチャオブジェクトとは
- ピクチャオブジェクトの追加の仕方
- ピクチャの設定を変更するには
- ピクチャオブジェクトに画像を表示する場合
- ピクチャオブジェクトに文字を表示する場合
- ピクチャオブジェクトのちょっと変わった使い方
ピクチャオブジェクトとは
ピクチャオブジェクトとは、画像や文字を図面の中で表示する為のオブジェクトです。例えば画像を表示すると、テクスチャ(木材などの表面材質や柄)や、イメージ画像などを図面の中で表現することが出来ます。
文字を表示する場合は、コメントオブジェクトと何が違うの?っというと、引き出し線がなかったり、文字の大きさなどが自由に変更できたりします。これを上手く使うとステンシルのシミュレーションなどが出来るようになります。
こんな感じで図面の中に写真を取り込んだり、文字を表示させることが出来ます。上の画像だとパッと見た感じ、文字が書き込まれた画像を表示しているように見えますが...。
アングルを変えると、3D空間に配置された画像や文字であることがわかると思います。
ピクチャオブジェクトの追加の仕方
床に追加する方法
ピクチャオブジェクトの追加方法で簡単なものは、他の材料と同様に床の上に追加する方法です。ツールバーから「図面パーツ」ボタンをクリックして表示される「図面パーツの追加」ダイアログで「ピクチャ」を選択。
「床に追加する」ボタンを追加すると、デフォルトの画像(caDIY3D-Xのロゴ画像)が表示されたピクチャオブジェクトが追加されます。ピクチャオブジェクトはその他のオブジェクト同様、移動、回転、サイズ変更が出来ます。
材料の面を選択して追加する方法
もう一つの方法は材料の面を選択して追加する方法です。床に追加する手順と同じ方法で、「図面パーツの追加」ダイアログの「ピクチャ」を選択しておきます。
その状態で図面にある木材などの表面にマウスを近づけると、木材の面が選択されてが青い線で強調されます。選択された面の上にはピクチャオブジェクトが半透明でプレビュー表示されます。
その状態で、マウスをクリックすると、材料の面の上(表面)にピクチャオブジェクトが追加されます。
ちなみに、プレビュー表示の状態で、マウスの右ボタンをクリックすると、ピクチャオブジェクトの向きを変更することが出来ます。
ピクチャの設定を変更するには
ピクチャには画像や文字が表示できると説明しましたが、どこでそれを設定するかというと、サイドパネルで変更します。
まずは、設定を変更したいピクチャオブジェクトを選択します。
すると、右側にあるサイドパネルの「図面パーツの設定」エリアの「ピクチャ」アイコンが有効になって押せる状態になります。
このボタンをクリックすると、ピクチャオブジェクトの設定を行うパネルが右側からせり出してきます。
ピクチャオブジェクトに画像を表示する場合
ピクチャオブジェクトの表示内容をざっくりと変えるには、パネルにある「画像を表示」と「テキストを表示」のアイコンをクリックすることで切り替えます。
画像を表示する場合は「画像を表示」アイコンが選択された状態にします。
で、あとは表示した画像ファイルを選択します。画像選択ボタンを押してファイルを選択するとピクチャオブジェクトに画像が表示されます。
その下にある「縦横比を固定する」というチェックボックスのチェックを入れると、読み込んだ画像の縦横比をそのまま維持するようになります。つまり、ピクチャオブジェクトのサイズを変更しようとしたときに、幅を変えると画像の縦横比に従って縦のサイズも変更されます。風景写真など、引き伸ばすとおかしくなる画像などを表示する場合は、このチェックを入れます。逆に引き延ばしても良い画像や、あえて引き伸ばして表示した画像の場合は、チェックを外します。
ピクチャオブジェクトで画像を表示した場合の使用例
ピクチャオブジェクトに画像を表示する場合、冒頭にもあるような普通の写真を図面内に表示することが出来ます。例えば、作品の完成写真を図面の中に取り込んでしまえば、図面と実物の写真を一緒に保存することが出来ます。
その他の使用例としてはテクスチャとして使用する場合です。
こちらのガーデンハウスの屋根材は、こういう柄の画像を作って屋根に置いたピクチャオブジェクトで表示しています。
もちろん、屋根材(この場合はアスファルトルーフィング)を一つ一つモデリングしてレイアウトしてもいいのですが、大量の材料オブジェクトが必要になり、その結果、図面が重たくなってしまいます。そういった場合、見栄えを簡易的に再現するのにピクチャオブジェクトが便利に使えます。
ピクチャオブジェクトに文字を表示する場合
ピクチャオブジェクトに文字を表示するにはパネルから「テキストを表示」アイコンをクリックします。すると、今まで画像が表示されていたピクチャオブジェクトに文字が表示され、パネルにはピクチャオブジェクトに表示する文字の大きさやフォント、色などを設定するプロパティが表示されます。
サイズはプラス方向に設定すると文字が大きくなって、マイナス方向に設定すると文字が小さくなります。ここで注意しないといけないのは、ピクチャオブジェクトのサイズを超えてフォントは大きくならないということです。値を大きくしても、文字列がはみ出そうになると、フォントは大きくなりません。ピクチャオブジェクトのサイズを大きくすれば、それに合わせて大きくなります。
設定変えても文字が大きくならないぞ!って時はピクチャオブジェクト自体のサイズを大きくしてください。
設定はいいとして、内容を変更するには
パネルにはテキストそのものを変更する場所がありません。どうすれば良いかというと、ピクチャオブジェクトをダブルクリックしてください。すると、テキストの内容を変更するための小さなウィンドウが表示されます。
ここにテキストを入力して、Ctrl+Enterキーを入力すると変更内容が反映されます。
小さいウィンドウの外をクリックしても同じように変更内容が反映されます。
変更を取りやめたい場合はEscキーを押してください。まあ、間違えて文字を入力してしまってもUndoで元に戻せます。
ピクチャオブジェクトで文字を表示した場合の使用例
ピクチャオブジェクトを使うと、図面に自由に文字列を書き込めます。例えば、ちょっとした加工の指示とか備忘録なども好きな場所に好きな角度で書き込むことが出来ますね。
それから、ステンシルフォントを使ってステンシルのシミュレーションなども可能です。ステンシルフォントなどは、ネットでフリーのフォントを探すことが出来ます。
例えば、海外のサイトですが
に行くと、いろいろなフォントがあります。
ピクチャオブジェクトのちょっと変わった使い方
ピクチャオブジェクトをテキスト表示モードにして、テキストの中身にURLを記述すると、図面の中にハイパーリンクを置くことが可能になります。
例えば、図面で利用するパーツの購入サイトとか、加工方法を紹介するサイトなどを参考にして作った組手などの図面に元ネタサイトの情報を載せるとか、はたまた、図面に自分のサイトへのリンクを張って、メイキングを紹介するとか。などなどで使えます。
今回はピクチャオブジェクトについて紹介をしてみました。かなりの長文になってしまいました (^_^;)
マニュアルなどにも機能的なことは書いてあるのですが、結構サラッと書いてあるだけなので、何に使うもの?ってことがあると思います。
使い方を知ると、いろいろ便利で表現力が上がるパーツですので、是非使ってみてください!
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その他のTipsもご覧ください。 omiken-cadiy3d.hatenablog.com