【Tips】caDIY3D-Xのワールド座標系とローカル座標系
こんにちは。
今回はcaDIY3D-Xの「ワールド座標系」と「ローカル座標系」について解説したいと思います。これを理解すると、設計がグンと楽になりますよ。
ワールド座標系とは
まずは座標系について解説したいと思います。
最初に説明するのは「ワールド座標系」です。
ワールドというのは「世界、地球、万物、世の中」などの意味がありますよね。caDIY3Dでのワールド座標系というのは、caDIY3Dの3D空間全体で「唯一の座標系」を意味します。
なんだか小難しいのですが、ようは床(caDIY3Dでは3D空間に表示される格子を床と呼びます)を基準として座標軸(X、Y、Z方向軸)が決められているということです。このモードの場合、床と、選択材料に表示される座標軸は常に平行、または垂直になります。
caDIY3Dを起動して、最初に設定されているのがワールド座標系です。材料を追加して移動しようとすると、床を基準に平行や垂直に移動できますよね。
ローカル座標系とは
ローカルというのは、「特定の場所の、局所的な」などの意味があります。caDIY3Dでのローカル座標系というのは、一つ一つの材料が持っている座標系という意味になります。
例えば、材料を30度傾けた状態を考えてください。ワールド座標系では移動の際のマニピュレータは材料の傾きに関係なく、床と平行または垂直方向を向いています。ところがローカル座標系では、材料の傾きに合わせたマニピュレータになっています。
このマニピュレータをドラッグすると、材料の傾きに合わせて移動ができます。
この座標系を利用すると、例えば冒頭の傾斜させた屋根の下地の設計などで威力を発揮します。
座標系を切り替えるには
座標系を切り替えるのは簡単です。
画面下部のステータスバーにある地球儀風のアイコンをクリックすると「ワールド座標系」⇔「ローカル座標系」と行ったり来たりすることが出来ます。
操作感の違い
動画でワールド座標系とローカル座標系の操作感の違いを表現するとこんな感じです。
場合によってはローカル座標の方が操作しやすいのがわかると思います。
斜めに配置した材料をその角度を保ったまま並べる場合に、ワールド座標系では、細かく位置調整をしないといけませんが、ローカル座標系なら傾きを気にせずサッと並べることが出来ますね。
ローカル座標系で複数選択時の基準は?
ローカル座標系で複数選択した場合の座標軸はどうなるか?というと、最初に選択された材料(選択色の濃い材料)か、選択中の材料の中で後からクリックしたものが基準となります。こちらも便利に使えると思います。
知っていると便利に使える機能ですが、知らないとずっと知らないままな機能ですので是非覚えて、設計に役立ててください!
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