姿見の修理【留め加工治具デビュー】
こんにちは。
今回は姿見(立ち鏡)の修理を行いたいと思います。👍
少し前の記事で留め加工治具の記事を書きましたが、この修理のために作ったものでした。では、さっそく修理 に掛かりたいと思います。
いきさつ
さて、この姿見(立ち鏡)。寝室の壁に紐でひっかけて吊るして使用していたのですが、ある日帰ってみると、壁から外れて床に落下している。😲
なんで落ちたのか?と思って観察すると、紐が劣化していたみたいです。ちょっと引っ張るとブチブチ簡単にちぎれます。ナイロンっぽい紐だったんですが時間経過で劣化するんですね。
フレームは ばっきり と割れてしまっています。一応、応急処置として養生テープで割れた部分を留めて使っていました。
量販店で1000円くらいで買った姿見ですが、見た目は木のフレームに見えたのですが、割れた部分を見ると発砲ウレタンのような感じですね。
修理と言ってもフレームが割れてしまっているので、ちゃんと木材でフレームを 作り直したい と思います。
分解してみる
ひとまず、分解してみます。
構造としては、フレーム、鏡、裏板(プラダンのような感じ)で構成されていて、金属の爪のようなもので裏側から押さえてありました。
爪はペンチで起こして、引き抜くと簡単に抜けました。
鏡と裏板は 再利用したい と思います。
一応、設計
ばらした後に鏡の本体を採寸。幅が24.5㎝、長さが116.5㎝あります。
簡単なフレームではありますが、一応設計図を描いておきます。
背面側には段欠きを行い、鏡と裏板を落とし込む設計です。
設計にはこちらのソフトを使用しています。30日間無料。
まずは木取りと段欠き加工
材料は、ハンガーラックを作った時の杉材の余り。30x45の木材を縦挽きして、30x20になるように自動カンナなどで製材しました。(厳密には28x20くらいかな?)
段欠き部分はテーブルソーで何度か切り込みを入れた後にノミでさらって加工。
治具を使って留め加工を行います
先日作った留め加工治具で留めの部分をカットしていきます。
あらかじめ、対になる部分に目印を付けて置き、かならず対になるようにカットしていきます。
ベルトクランプで圧着
留め加工が出来たら、木工用ボンドでフレームを接着します。ベルトクランプで締めて圧着しますが、作業台からはみ出すので針葉樹合板を下に敷いて作業しています。
(針葉樹合板は作品に関係ありません)
2時間ほど置いて、接着完了。
順調です。
留め部分のアップはこんな感じ。ぴったりとくっついて、直角も出ています。
いい感じですね。
塗装して、留め部分補強
あとは仕上げに入っていきます。塗装はもちろんオールドウッドワックス。私の寝室はこれ一色で統一ですね。
留め部分にはもともとのフレームで使われていたVネイル(Vの字の形をした留め部分を補強する金具)を再利用して補強しました。
このVネイル。今回は再利用ですが、近所のホームセンターでも置いていないんですよね。まあ、用途が特殊過ぎると言えば特殊ですが...。
鏡と裏板の固定ですが、もともとのフレームで使われていた金属の爪は再利用できるような代物ではなかったのでホームセンターで金具を買ってきました。
これもかなりニッチな商品だと思いますが、ホームセンターはなんでも置いてありますね。探すのは大変ですが。
ビスで固定するので簡単ですね。
修理完了!
紐を取り付ける金具も元々のフレームから移植して、修理完了です!
ちゃんとした木のフレームの姿見に生まれ変わりました。鏡部分も念入りに磨いてやりました。
超シンプルで味気ないフレームですが、トリマーとかで飾りをつけても良かったかもしれませんね。まあ、私はシンプルなデザインが好きですから、こんな感じも嫌いじゃないです。
今回は留め加工治具を使ったフレームの作成でした。治具としての性能は申し分ないですね。今後もフォトフレームなど作成する際に活躍してくれることでしょう。
留め加工治具の作成記事はこちらです。