静音クラフターに必須!菱目打ち機をDIY
楽しい楽しいレザークラフト。割と静か(木工DIYと比べてですが)に作業できるのですが、唯一騒音となるのが縫うための穴を開ける作業。革に菱目打ちを当てて、木槌などでガンガンと叩いて穴を開けるのですが、結構音がでかい。
深夜なんてもってのほか。昼間の作業でもちょっと気を使います。賃貸住みならなおさらですね(私は一応、田舎の持ち家なので近所は気にしないのですが...)。
そんな時には菱目打ち機があると静かに作業できます。
- 機構部分を入手
- 入手した部品を組み合わせて構想を練る
- トグルクランプとドリルチャックを合体
- 1x4材から木取り
- 部品図に合わせて縦挽き
- アーム部分を組み合わせてみる
- 土台部分を接着
- ゴム足を付ける
- 完成!!
もちろんあります。レーシングポニーの記事はこちら
機構部分を入手
まずは菱目打ち機の機構の肝となるトグルクランプを入手します。
Amazonなどで購入できます。近所のホームセンターを探せば、売っているところもあるかもしれませんね。田舎のホームセンターではまず見かけませんね。
菱目打ちを保持する部分はドリルチャックと呼ばれる部品です。こちらはだいたいどこのホームセンターでも探せば見つかりますね。インパクトドライバなど、六角軸のビットをくわえる工具に丸軸のドリルなどをくわえさせる時に使うものです。
写真のドリルチャックはナフコで見つけました。
入手した部品を組み合わせて構想を練る
設計を進めるには、各部の寸法などを確認しないといけませんね。入手した部品を並べて、トグルクランプと土台の位置関係を決めていきます。
トグルクランプを固定するためのプレートの下端から土台まではだいたい23㎝くらいにしました。
トグルクランプとドリルチャックを合体
トグルクランプの先端にはM8のボルトが取り付けられるメスねじがあります。ドリルチャックとトグルクランプを繋ぐためには、ドリルチャックに元からついている六角軸を外して、ボルトを接着します。
もともとの六角軸を外す必要があるのですが、これがどうやっていいかわからず、最初は金鋸で切断するという荒業を使ってみたのですが、よくよく観察すると、チャックの奥にプラスネジの頭が見えます。プラスドライバーを使うと簡単に外せます...。
ボルトの接着にはメタルロックという接着剤を使いました。
金属用なのでがっちりと接着できます。
右の写真は垂直性を保つためだけにボール盤で保持しているところです。
1x4材から木取り
caDIY3Dで設計、部品図も作ったので、さっそく作っていきます。当初の設計では菱目打ち機にレーシングポニーも組み込むという野望的な設計でしたが、最終的にはレーシングポニーは外しました。
部品図を見ながらザクザクと1x4材をテーブルソーでカットします。
部品図に合わせて縦挽き
好みの(設計図通りの)幅になるようにテーブルソーで縦挽きして幅を詰めます。横挽きと比べて縦挽きは、いろいろセッティングがいるし、危険度も高いのですが、縦挽きできると設計の自由度が高くなりますね。
アーム部分を組み合わせてみる
土台とアーム部分は交互に挟み込む形にしてみました。何となく強度があるように見えるでしょ?
長さを揃えたり、細かい加工を行っていきます。
アームと土台は長いボルト3本で締結しようと思います。
土台部分を接着
ゴム板を置くドライブ分は、1x4材を5㎝程度に幅を詰めた材料を5枚重ねて接着します。接着剤はDIYerにはおなじみのタイトボンド。
出来るだけずれないように慎重に圧着します。こういう板を何枚も重ねての圧着は、ヌルっとずれやすいので力加減が難しいですね。
ゴム足を付ける
完成に近づいてきました。ゴム足を付けて、安定感を増します。
完成!!
完成しました!
土台との距離調整はドリルチャックに接着したボルトを回すことで調整できます。長さを調整した後にボルトを固定するためにナットがついているのですが、手で簡単に締められるようにノブスターを入れてみました。
こちらの図面はcaDIY3Dオフィシャルサイトからダウンロードできます。
↓↓↓↓(図面を利用するにはcaDIY3Dがインストールされている必要があります)
...と、この菱目打ち機を作ったのが1年前(2019年の2月頃) 。
当時使っていたクラフト社の菱目打ちを使うと、太くてうまく穴が開けられず。だんだんと使用しなくなっていたのですが、久しぶりに今使っている菱目打ち↓↓↓を使ってみたら、サクサク穴が開けられる!
今後は活用していこうと思います。