ちょっとおしゃれな宅配ボックスをDIY
田舎暮らしだとAmazonなどのネット通販を利用しないと手に入らないものも多いのですが、日中、家を不在にすることも多く、荷物をなかなか受け取れないこともしばしば。
再配達を依頼したり、営業所まで取りに行ったりするのですが、今後ますます人手不足になっていくと予想され、再配達してもらうのも申し訳ない。ということで、話題の宅配ボックスをDIYしてみました。
早速、caDIY3Dで設計。ひとまず、こんなサイズ感かな?
- デザインはこんな感じ
- 設計のポイント
- 材料入手!合板のカットはホームセンターで
- ひと手間かけて見栄え良く
- 本体の組み立て
- 本体に脚を取り付け
- 前面に枠を取り付け
- 扉を作ります
- 扉取り付け(仮)~完~
- 天板を作ります
- 設計通り?
- 塗装前の細かい作りこみ
- 本体塗装!
- ステンシルで分かりやすく
- 小物も準備して宅配ボックス完成!
- 天板作り直し
- ポリカ波板を張りました!
デザインはこんな感じ
そんなに大きなものは買わないのですが、大は小を兼ねる?想定した段ボールは幅34㎝、高さ50㎝、奥行き35㎝です。そこから少し余裕をみて、本体のサイズを決めました。収納家具を作る場合は、中に入れるもののサイズから設計を始めます。
設計のポイント
合板で箱を作ればそれでおしまいではありますが、玄関先に置くなら少しは格好がいいものにしたい!
でもあまり手間はかけたくないということで箱を作って、その周りを1x4材で装飾することにしました。
扉はこんな感じに開くようにしようと思います。
材料入手!合板のカットはホームセンターで
材料を買ってきました。板取図を渡してホムセンでカットしてもらいました。
板取図って右側の写真のような図面です。caDIY3Dで簡単に作れます。本体部分は精度よく作りたいので、ホームセンターのパネルソーでカットするのが安心です。7カット掛かりました。カット料金はホームセンターによって違いますが、数百円で収まると思います。
ひと手間かけて見栄え良く
基本、合板で箱を作って、周りに枠をペタペタと貼り付けておしまいの設計ですが、ちょっと味気ないので、側面と扉にはテーブルソーで浅く溝を切って、なんちゃって腰壁風にしてみようと思います。見える部分だけ合板に2㎜程度の溝を切ってあります。角材にサンドペーパーを巻いて、角の部分で溝に沿ってやすり掛けして面取りします。
本体の組み立て
本体は木工用ボンド(タイトボンド)と25㎜のスリムビスで組み立て。合板は12㎜しか厚みが無いので、ビスで組み立てるのは良くない(汗)かもしれませんが、今回は手っ取り早く合板同士を接合。
合板の箱完成。全部組み立てると本体は塗装しにくくなるので、側面と扉はこの時点で白いペンキで塗装しておきます。まだ、ただの箱ですが、枠を付けたらカッコよくなるはず。結構大きいです。
本体に脚を取り付け
脚になる部分を取り付けました。木工用ボンドで貼り付けて、内側からビスを打ちまくっています。一応、設計図も参考にしながら木材をカットしていくのですが、木のねじれや加工精度の問題もあるので、現物も測りながら木材をカットすると失敗しないです。
前面に枠を取り付け
前面には扉を取り付けるので丁番を付ける枠が必要になります。1x4材を半分に割った板で枠を作成。本体に取り付けます。
これで本体はほぼ完成。
扉を作ります
扉の合板に枠を付けていきます。
テーブルソーと額縁カット用の治具を使って1x4材の半割をササっとカット。
扉は合板に額縁風にカットした木材を貼り付けてあるだけ。ボンドとビスの併用で簡単に。ベルトクランプがあると、額縁は作りやすいですね。
最初に加工しておいた溝がいい感じです。幅がまちまちなのは手作りっぽく見せる計算(単なるミスとも言う)です(^_^;)。
扉取り付け(仮)~完~
あとは天板を残すのみ。
本体、合板に見えないでしょ!
...でしょ?
天板を作ります
天板は1x4材を並べますが、溝があると雨水が入って傷みやすいかな?っということで、板矧ぎして一枚板を作りました。ワンバイ材は面取りしてあるので、端から数㎜切り落として、角を出します。ボンドとポケットホールという加工方法で、一枚の広い板に仕上げます。裏は穴だらけですが、サンダーで削ってやれば、平らな一枚板になります。手間は掛かるけど、広い板としてはコスパ抜群。
天板作成完了!
設計通り?
天板置いてみました!
ほぼ設計通りに出来たんじゃないかな?
あとは塗装して細かい作りこみをすれば完成です。
塗装前の細かい作りこみ
塗装の前の細かい作りこみ。戸当たりを取り付け。枠より扉は合板1枚分厚いので、キリカ板角材を内側に取り付けました。あとは表側のビス穴をダボ埋め。
本体塗装!
屋外に置くので、塗料は全部屋外用のものを使いました。白い部分がニッペのローズガーデンカラーのホワイト。枠の部分はアサヒペンの水性ガーデン用カラー(オリエントブルー)です。このオリエントブルーはお気に入りで、自作小屋やその他の作品でも利用しています。屋外に置くのが勿体ないくらいかわいく仕上がってしまいましたが、
問題はこれが宅配ボックスと気づいてくれるかどうか
ですね(ある意味致命的な問題)。
ステンシルで分かりやすく
宅配業者にもわからない宅配ボックスとなってしまったので、ステンシルで最初の設計通りに宅配ボックスと書きます!!
ステンシルは100均で買ってきたシールシート(インクジェットプリンタで印刷できる)に文字を印刷してカッターで切り抜き。ステンシルって、対象にシートが密着してないと隙間から塗料が入り込んで、にじんでボケちゃうので、今回はシールシートを利用してみました。
扉にシールを張り付けて、100均のスプレーで塗装。まあまあの出来です。
小物も準備して宅配ボックス完成!
扉の内側に小箱を取り付けて、100均で買った印鑑と、南京錠を置きました。
宅配業者さんに受領印を押してもらい、荷物をボックスに入れたら南京錠をかけてもらう手筈です。
完成です!!
~後日~
天板作り直し
数か月、玄関外に置いて活躍していた宅配ボックスですが、天板が水平になる設計だったために雨水などがたまってそのうち腐ってしまいそう。やはり少し傾斜がついてたほうが良いですね。屋根部分を作り直そうと思います。
1x4材を斜めにカットして天板の部分を斜めにかさ上げ。隙間があると虫とか入ってくるのでできるだけ隙間なく。
OSB合板を貼り付けて屋根の下地は完成。このままでは、塗装をしてもいつかボロボロになってしまうので、さらに屋根材を取り付けます。
ポリカ波板を張りました!
ポリカ波板は対候性があって10年は持つそうです。
チープな感じがまたいい雰囲気。
すでに何回か宅配業者さんに荷物を届けてもらいましたが、ちゃんと使ってもらっています。予定通りに荷物が届くのってものすごくストレス軽減になります。
都会で同じものを設置するには、もう少し防犯対策がいるかもしれませんが、宅配ボックスの設置はおススメです!
宅配ボックスのcaDIY3D図面をダウンロードできます!
下の画像をクリックするとcaDIY3D図面がダウンロードできます。
(※図面を見るにはcaDIY3Dがインストールされている必要があります。)