男前なハンガーラック第二弾【構想と治具】
こんにちは。
9月に入ったというのに、暑い日が続きますね。いつまでこの暑さが続くのか...。早く涼しくなって欲しい。こう暑いとダイエット目的のジョギングも少し走っただけで嫌になります。
この暑さで少しでも快適にと小さい机を作り出してから、調子に乗っていろいろ作ってきました。小さい机 → 扇風機リメイク → ハンガーラックですね。
寝室の一角がだんだんと男前な空間になってくると下の写真のハンガーラック(ニトリのカバー付きハンガーラック)も自分で作りたくなってきました。
構想
冒頭の写真を見てもらうとわかるように、カバー付きのハンガーラックは 結構 圧迫感 があります。カバー付きでホコリ防止にはなるのですが、狭い寝室が余計に狭く感じます。先日作ったハンガーラックが思いのほかいい感じに作れたので、作ったハンガーラックと同じような雰囲気でオープンなハンガーラックを構想してみました。
衣服はダイソーの300円ボックスに収納
Tシャツなどの衣服は、たたんでダイソーの300円ボックスに収納しています。それをそのまま活用するデザインにしたいと思います。
ダイソーの300円のボックスって質感も丈夫さもなかなかいい感じ。Tシャツをたたんで収納するのにも丁度良いサイズ。
衣服の収納方法も検討
このボックスにたたんだ衣服を縦に並べて収納したい(普通に重ねて収納すると下の衣服を取り出しにくいので)。ですが、そのままだとすぐに崩れてしまいます。う~ん、言葉ではなかなか説明しずらいですね。
写真のようにボックスに衣服を詰めたいのですが、普通に置くと崩れちゃいますよね。
そこで、写真のようにボックスを斜めに収納できると、服を選ぶのにも見やすい、すぐに取り出せるし、崩れない。さらに新しくたたんだ衣服は上から収納すれば良いですね。
構想を踏まえて設計
という訳で設計してみました。
最初の構想ではニトリのハンガーラックのように一体化したものを考えていましたが、大きくなりすぎて、現地(寝室)での組み立てが必要になりそうなので、棚の部分とハンガーの部分を分割して作ることにしました。
設計にはこちらのソフトを使用しています。30日間無料。
作り始める前に治具を作成
今回の作品は、前面側にわずかに傾斜をつけて見た目安定感のあるラックにしたいと思います。前回のハンガーラックも側面は台形になっていて、斜めにカットする加工が必要でした。
この時は、テーブルソーと自作のマイターゲージ(角度切りをするための治具)を使って加工を行ったのですが、少し加工精度が悪かったので、今回は治具を作って加工したいと考えました。
マグネット式ののこぎり用直角切り治具を作成
以前から、マグネットを使ったのこぎり用の治具を作ってみたいなと考えていました。
材料は、セリアで買ってきた粘着テープが貼ってあるマグネットシートと、作業小屋に転がっていた端材。
適当にカットして、ビスで固定するための下穴を開けてあります。
この治具は直角の精度が命。本体とマグネットを貼り付ける部分をビスで結合した後、手押しカンナで直角を出します。
直角が出たらガイド部分にマグネットシートを貼り付け、ストッパーになる部材もビスで結合。で、治具完成!
直角に切りたい場合は、このまま材料に当てて切れば良いですね。少し角度を付けてカットしたい場合は、墨線を引いておいてから墨線に合わせて治具をセットして固定した後にアサリなしののこぎりでカットします。
磁石に鋸刃が吸い付くので、まっすぐ前後に鋸を動かすことだけに意識するだけで簡単に精度よくカットできます。
5度の角度でカットしました。満足の精度です。
ついでに45度ののこぎり用治具を作成
マグネットシートは2枚入りだったので、45度の角度切り専用の治具も作ってみました。
45度の方は両面使えるようにストッパーを上下に飛び出す形で固定してあります。留め型スコヤと同じ構造ですね。
これを実現するために本体はマグネットの幅とぴったり同じになるように厚みを調整してあります。(2x4材の端材の厚みを30㎜に削って作りました)
このようにセットして使います。アサリのないのこぎり(ライフソークラフト145)を使わないとマグネットがすぐに傷んでしまいます。ライフソーはアサリが無く、ダボ切りに使えるのこぎりですが、こういう用途で使うならもう少し大きなアサリなしのこぎりが欲しいですね。
こちらもかなり良い精度で角度切りが出来ました。手加工でこの精度はなかなかのものだと思います。マグネット式ののこぎり治具。工夫次第でもっといろいろ作れそうですね。
今回はハンガーラック第二弾の構想とそれを作る前の治具づくりを記事にしてみました。次回はハンガーラックづくりの記事を書きたいと思います。